事業内容
Varinosはゲノム検査の開発と提供を行う臨床検査会社です。
提供中のサービス
最新のゲノム解析によって超微量の菌検出が可能となり実現した「子宮内フローラ検査」、妊娠成立する前の胚の遺伝子や染色体を検査し異常の有無を検査、診断する「着床前診断」といった、生殖医療および産婦人科領域の検査を提供しています。
研究開発領域
提供領域である生殖医療及び産婦人科領域に加え、がん・新生児疾患など、よりゲノム医療の活用と可能性を拡げていきます。ゲノムの多様性(Variant)で診断(Diagnose)するゲノム医療時代に向けて、これまでにない新しいゲノム検査を開発しています。
ゲノム医療の在り方を考え、次世代シーケンサー(NGS)を用いた臨床検査サービスの標準化を推進し、クリニカルシーケンス検査を提供することを目指しています。
※ゲノムとは
遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された言葉で、DNAのすべての遺伝情報のことです。ゲノム情報は体をつくるための、いわば設計図のようなものです。
それらを網羅的に調べ、その結果をもとに効率的・効果的に病気の診断と治療などを行うのがゲノム医療です。
※次世代シーケンサー(NGS)とは
数千から数百万もの遺伝子の配列を高速に読みだせる装置です。ゲノム(遺伝情報)を圧倒的に低いコストと短い時間で解析することを可能にします。
※NGSとは
*NGS:Next Generation Sequencer の略
Our Technology
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01
次世代シーケンサー解析の
スペシャリストによる、
スピーディーな開発と実装を実現弊社が独自開発した「子宮内フローラ検査」は、次世代シーケンサーを用いた細菌叢解析技術を、臨床検査項目として世界で初めて実用化しました。
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02
自社設備によるオペレーション
Varinosラボラトリーは、衛生検査所登録(2江健生医第177号)し、検査行程の要所にて独自のクオリティーコントロール(QC)を実施し、ヒューマンエラーを最小化の上、精度管理を徹底しています。
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03
ゲノム解析のスペシャリスト
による研究開発次世代シーケンサー解析の、経験豊富なスペシャリストたちが新しいゲノム検査を開発します。全国各地の大学、研究機関、IVFクリニックとの共同研究を積極的に行っています。
Our Service
生殖医療および産婦人科領域を中心に新規の臨床検査を開発・提供しています。
創業時から続く子宮内フローラ検査事業
腟や子宮から採取した検体を用いて子宮内の菌の種類や割合を調べる、子宮内フローラ検査事業です。
子宮内フローラについてはこちら母乳に多く含まれ、赤ちゃんやお母さんの体を内側から守るのに大切なものがラクトフェリンです。Varinosでは、サプリメントとして提供しています。
※『ラクトフェリンの子宮内フローラへの用途発明の特許』を取得しています。
ラクトフェリンについてはこちら着床前の胚ゲノム検査解析事業
体外受精や顕微授精後の胚の染色体を着床前に評価可能な着床前ゲノム検査(PGT-A)を実施しています。流産の原因とされている染色体異常をゲノム解析で着床前に調べる検査事業です。
会社の生い立ち
日本に初めて新型出生前診断(NIPT)を導入し、産婦人科分野の遺伝学的検査(NIPT、PGS)の市場開発に携わった代表取締役CEOの桜庭、遺伝統計解析やデータベース構築のスペシャリストである共同創業者の長井。共に次世代シーケンサーの開発・販売を行うイルミナ社出身である2人で2017年にVarinosを創業しました。
創業時の想い:「ゲノム検査会社が日本にない」「海外で当たり前の検査が日本でできない」を自社の技術で解決する
当時、次世代シーケンサーというゲノム解析技術が誕生して15年ほど経過しており、最初は研究用途のみだったのが、
アメリカ、ヨーロッパ、中国など世界ではがんや遺伝病を中心に医療応用が進んできていました。一方で、日本では
研究成果では世界と引けを取らないはずなのに、医療応用という点では、臨床検査として医療現場にゲノム検査を
提供できる会社が生まれてこないという状況でした。
同時に、不妊治療、生殖医療の領域では、例えば着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)などといったゲノム検査が海外では
一般的に行われているにも関わらず、なかなか日本では実施されていませんでした。
こうした状況を目の当たりにし、日本でゲノム検査を開発し、不妊治療の現場にいらっしゃる患者さんや産科・生殖医療の先生方の「ゲノム検査をやりたいのにできない」状況をなんとかしたいという想いで産婦人科領域でのゲノム検査の開発・サービス提供を開始しました。
Varinosの会社名の由来は「Variant for Diagnose」(遺伝的多様性を診断へ生かすこと)。
この名前には「ゲノムの社会実装をすることで人々の健康に寄与する」という共同創業者の長井の想いを込めています。
私たちの目指す未来:患者さんに寄り添い、家族の未来を紡いでいく
生殖医療領域では、1回の体外受精での成功率が10~30%程度と言われています。
私たちはその成功率を上げるためのゲノム技術を開発し、改良を重ねてきました。
私たちは、この技術を広く普及させることで、成功率が70%~80%となる生殖医療を不妊治療患者さんが
受けられる世界を目指しています。これからも少しでも多くの 不妊治療患者さんの身体的、経済的、
心理的負担の軽減ができるよう、寄り添い、家族の未来を紡いでいくサポートをしていきたいと思っています。
また、今提供しているサービスは不妊治療・生殖医療を中心にしていますが、これはまだ第一歩であり、
新生児疾患やがんなど、ゲノム検査がその力を発揮し患者さんの未来に貢献できる領域は様々です。私たちは
ゲノム検査を柱とし、これから様々な領域での検査サービスを開発・提供していきたいと考えています。
創立メンバー
桜庭喜行
長井陽子
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チームメンバー
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創業者 代表取締役CEO
桜庭 喜行
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2001年
埼玉大学大学院博士後期課程修了博士(理学)取得
・遺伝学専攻 -
2001年
理化学研究所ゲノム科学総合研究センター
・ゲノム関連国家プロジェクト -
2008年
米国セントジュード小児病院
・がん関連遺伝子の基礎研究 -
2011年
GeneTech株式会社 検査技術部⾧
・母体血有核赤血球を用いた染色体異数性の検出法開発
・NIPTの日本導入 -
2014年
イルミナ株式会社 エクゼグティブクリニカルセールススペシャリスト
・NIPTおよびPGT-A関連の技術営業
・次世代シーケンサーの医療応用への取り組み -
2017年
Varinos株式会社創立 代表取締役CEO(現任)
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取締役COO兼CSO
齊藤 洋一
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2008年
北海道大学獣医学部卒業(獣医師)
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2008年
アステラス製薬株式会社
・日本・アジア各国における臨床開発を担当 -
2013年
株式会社ドリームインキュベータ ビジネスプロデューサー
・大企業へのコンサルティング業務並びに、官庁の政策作り支援に従事。 -
2016年
エムスリー株式会社
・新規事業「メディカルマーケター(MM)事業」の立上げに中心メインメンバーとして参画し、サービスを確立 -
2018年
株式会社Preferred Networks ビジネス開発担当執行役員
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2020年
Varinos株式会社 取締役COO兼CSO(現任)
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取締役CFO
平川 秀年
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2006年
PwCあらた有限責任監査法人(公認会計士試験合格)
・インチャージとしてメガバンクでの内部統制評価支援業務に従事 -
2015年
株式会社GA technologies 取締役経営管理本部長
・設立5年目でのマザーズIPOを達成するとともに上場後のM&AならびにIRを担当 -
2019年
株式会社キャスター 取締役CFO
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2020年
株式会社RECLO 取締役CFO
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2021年
Varinos株式会社 取締役CFO(現任)
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- 社外取締役 石神 達三
- 社外取締役 河西 佑太郎
- 社外取締役 三澤 宏之
- 社外取締役 成松 淳
- 社外取締役 木村 紘子
- 社外取締役 王 惠民
- 監査役 石川 雅徳
- 監査役 佐野 容子
会社概要
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会社名
Varinos株式会社 (バリノス株式会社)
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設立年月日
2017年2月20日
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事業内容
臨床検査の受託解析およびゲノム検査の開発
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所在地
東京都江東区青海1-1-20 ダイバーシティ東京オフィスタワー21階
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最寄り駅
りんかい線「東京テレポート」駅 出口Bから徒歩約6分、
ゆりかもめ「台場」駅 出口1Aから徒歩約8分 -
TEL
+81 3 5422 6501