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    2023/03/28

    約80%が「妊活1年未満」で不妊治療クリニックへ_保険適用範囲拡大から1年~次に保険適用を望むのは「着床前診断」が最多に(妊活・不妊治療コミュニティVarinos College調べ)

    妊活・不妊治療をされている方がオンラインで集うコミュニティ「Varinos College」(運営:Varinos株式会社、本社:東京都江東区、代表取締役CEO 桜庭 喜行)は、参加者に対し、不妊治療の保険適用範囲拡大による影響や不妊治療を取り巻く環境、今後望まれていること等についてアンケートを実施しました。その結果、以下のことがわかりました。

    ◆結果サマリー

    【1】 約8割が「妊活1年未満」で、不妊治療クリニックを受診

            「妊活と同時に」受診された方が最多で39.4%

    【2】 約7割が不妊治療の保険適用範囲拡大は「良い影響があった」と回答

              理由は「金銭的負担が減った(82.5%)」、「ステップアップがしやすくなった(43.9%)」

    【3】 今後、保険適用になってほしい治療や検査は「着床前診断(PGT-A)」が1位

    【4】 約8割が不妊治療をしていることを対外的に話していない

              両親や友人、勤め先にも話さない理由は「気を使われたくない」「詮索されたくない」が

              ほぼ同率で上位に

    【5】不妊治療について理解してもらえていないと感じた言動(詳細は下部)

              夫 :  「妊活に治療は必要ない」「人工授精以上は嫌」         

              両親:  「妊娠は自然に任せればいい」「治療は辞めて老後資金を貯めろ」

              上司:  「治療で休みたい」に対し、「たぶん大丈夫」

                           「治療は順調?」

                           「これ以上欠勤が増えるなら、辞めてもらうしかない」

          その他:  「なんでそこまでしているのに、妊娠しないの?」

                           「妊娠したい!と思い過ぎているからできないんだ。普通にしていたらできる」

    ◆結果詳細

    【1】 約8割が「妊活1年未満」で、不妊治療クリニックを受診

            「妊活と同時に」受診された方が最多で39.4%

    妊活を始めたと同時に不妊治療クリニックに通い始めた方が最も多く、39.4%という結果でした。また、全体の約8割の方が1年未満で不妊治療クリニックに通い始めていたことがわかりました。 「不妊」は、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間(一般的には1年)妊娠しない状態を指しますが、当結果からは、1年を待たずに不妊治療クリニックを受診される方が多いことがうかがえます。

    Q1.    妊活を始めてから不妊治療クリニックに通い始めるまでの期間をお聞かせください。(n=66、SA)

    【2】 約7割が不妊治療の保険適用範囲拡大は「良い影響があった」と回答

               理由は「金銭的負担が減った(82.5%)」、「ステップアップがしやすくなった(43.9%)」

    不妊治療の保険適用範囲拡大により、約7割の方が良い影響があったと回答しました。また、良い影響としては、「金銭的な負担が減った(82.5%)」、「治療のステップアップがしやすくなった(43.9%)」、「治療の選択肢が増えた(28.1%)」の順となりました。

    Q.2   不妊治療の保険適用範囲拡大は、ご自身にとってどのような影響がありましたか?
    もっとも近いものを選択してください。(n=85、SA)
    Q.3 Q2で「①とても良い影響があった」「②どちらかというと良い影響があった」と回答いただいた方へ、
    どのような良い影響があったかお聞かせください。(n=57、MA)

    【3】 今後、保険適用になってほしい治療や検査は「着床前診断(PGT-A)」が1位

    最も多かったのは、体外受精で胚(受精卵)の移植前に染色体異常を調べ、流産率を低下させる「PGT-A[着床前ゲノム検査](79.2%)」でした。ついで、妊娠率や生児獲得率にも関係することがわかってきている子宮内の菌環境を調べる検査「子宮内細菌叢検査2[子宮内フローラ検査](72.7%)」、胚を培養器に内蔵されたカメラによって観察し、胚の情報を移植や凍結する胚を選ぶ際の参考にする「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養(61.0%)」となりました。いずれも厚生労働省より先進医療に認定されている医療技術です。

    ※着床前診断は先進医療会議(3/3)で了承され、厚生労働大臣の承認等の手続きを経て先進医療Bに認定される予定。

    Q4. 今後、保険適用になることを望まれている治療や検査をお聞かせください。(n=77、 MA)

    【4】 約8割が不妊治療をしていることを対外的に話していない

               両親や友人、勤め先にも話さない理由は「気を使われたくない」「詮索されたくない」がほぼ同率で上位に

    匿名SNSでの発信を除くと、約8割の方が対外的に不妊治療をされていることをオープンにしていないという結果になりました。

    また、不妊治療をしていることを伝えていない相手(下図Q6)としては、「義父母(66.2%)」、「親戚(64.6%)」、「勤め先の同僚・部下(61.5%)」、「実父母(52.3%)」の順となり、勤め先の同僚・部下以外は親と親戚が上位を占める結果となりました。

    なお、その理由としては「気を使われたくないため(34.9%)」が最多でした。

    Q5. 不妊治療 をされていることを対外的に誰に対してもオープンにされていますか?
    *匿名SNSでの発信は含めずにご回答ください。(n=85、 SA)
    Q6. Q5で 「していない」と回答された方 不妊治療していることを意図的に伝えていない対象 を
    選択してください。(n=65、 MA)
    Q7. Q5「していない」と回答された方 その理由として最も近いものを 選択してください。
    (n=63、 SA)

    【5】 不妊治療について理解してもらえていないと感じた言動(一部抜粋)

    夫(パートナー)「妊活に治療は必要ない」
    「人工授精以上は嫌」
    (義)父母(不妊治療に通っていると伝えていない母から)「妊娠は自然に任せればいいのよ」 「不妊治療は早く辞めて、老後資金を貯めろ」
    上司(「治療で休みたい」に対し)「たぶん大丈夫」 「治療は順調?」(治るものではなく、体外受精を繰り返すしかないので)
    (通院の予定が事前にわからず)「これ以上欠勤が増えるなら、辞めてもらうしかない」
    その他「なんでそこまでしているのに、妊娠しないの?」
    「妊娠したい!と思い過ぎているからできないんだ。普通にしていたらできる」
    Q.8(不妊治療について 理解してもらえないと感じた言動があればお聞かせください。

    ◆調査概要

    調査名:Varinos College不妊治療に関するアンケート

    調査時期:2022年10月~2023年2月

    対象:Varinos College参加者

    回答者数:85名

    ※本調査を掲載・ご利用される際は、調査名もしくは「妊活・不妊治療コミュニティVarinos College調べ」とご記載ください。

    ※掲載項目以外の調査内容(対象者の属性詳細や他の調査項目等)をご希望の方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

    [Varinos Collegeについて]

    ゲノム技術による臨床検査サービスの開発・提供を行うVarinosが2022年10月より始めた妊活や不妊治療を行う方を対象としたオンラインコミュニティです。

    検査会社は、通常、患者様と直接お話する機会はありません。しかし、日々最先端の技術・知識をもって不妊という課題に向き合っている我々だからこそお伝えできる検査の話や不妊治療の最新情報を提供させていただくことで、少しでも不妊治療に取り組む方々のお役に立てないかと想い、本取り組みを始めました。

    毎期5回構成で各回平日の12:00~12:45にオンラインにて開催。不妊検査や最新の不妊治療情報の提供、また疑問・不安にお答えしています。

    現在(2023年3月28日時点)、第4期の参加お申込みを受付中です。

    URL:https://varinos.com/contents/varinos-college-4/