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    2022/03/09

    創立5周年 「子宮内フローラ検査」は累計1万8,000件超に

    ゲノムテクノロジーにより、不妊・少子化の解決にアプローチ

    ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・臨床実装するVarinos株式会社(以下バリノス)は、2022年2月に創立5周年を迎え、2017年12月に世界で初めて実用化した子宮内環境を調べる「子宮内フローラ検査」は累計で1万8000件を超えました(’22年2月末時点)。不妊治療クリニックや大学病院での導入が進んでいることもあり、昨年12月度単月の検査数は、前年同月比181.7%となりました

    ◆「子宮内フローラ検査」は国内250以上の不妊治療クリニック・大学病院に提供

    2015年、米ラトガース大学の研究者により、子宮内に細菌はいないという常識が覆され、16年には、米スタンフォード大学の研究で子宮内フローラ※1の環境が乱れていると体外受精の成功率が下がることが発見されました。
    弊社は、子宮内フローラに占めるラクトバチルス属の割合と妊娠率に相関があることに着目し、2017年12月、世界で初めて「子宮内フローラ検査」を独自開発・臨床検査として実用化しました。当検査により、不妊や受精卵の着床障害の原因となり得る子宮内の乳酸菌や病原性細菌を網羅的に調べることができます。 
    ※1 多種・多量の細菌の集まり。顕微鏡で観察すると植物が群生している花畑(flora)のように見えることから、「フローラ」と呼ばれる。

    ◆子宮内フローラに注目した独自検査/商品の展開

    自宅で簡易的に「子宮内フローラ」の状態を検査

    2021年春より販売を開始した 自宅で腟内検体を採取することで簡易的に子宮内フローラの状態を検査できる一般消費者向けの[腟内検体採取式 子宮内フローラCHECK KIT]です。(※2)

    腟内検体採取式 子宮内フローラCHECK KIT

    ※2 サービスの購入や結果の通知は株式会社ファミワンより。

    子宮内・腟内の善玉菌に注目したラクトフェリン

    乳酸桿菌ラクトバチルス菌の割合が子宮内・腟内で少ないと妊娠の成功率が低いという複数の報告があります。バリノスでは2017年12月より子宮内フローラに注目したラクトフェリンの販売を開始し、産婦人科や不妊治療専門の医療機関でも採用されています。

    子宮内フローラのためのラクトフェリン

    ◆代表コメント

    代表取締役 桜庭 喜行

    おかげさまで、Varinos株式会社は創業5周年を迎えることができました。

    多くの皆様に支えていただき、社会的意義の大きい事業を展開する会社としての評価も少しずついただけるようになってまいりました。最新のゲノム技術を通じて、まずは不妊・少子化の社会課題解決に取り組んでおります。本年4月より不妊治療の保険適用が予定されていますが、弊社が取り扱っている検査も先進医療として適切に併用できるように手続きを進めております。今後も、これまでにない新しいゲノム検査を開発し、適時に患者様にお届けすることにより、たくさんの方を笑顔にしてゆきたいと考えております。

    

    ◆バリノスの「妊娠」と「不妊治療」への取り組み

    既に海外では、ゲノムを活用した様々な生殖医療領域での検査が進んでいます。バリノスは最新のゲノムテクノロジーを応用し、受精卵を受け入れる子宮内の環境を知る「子宮内フローラ検査」と、流産の原因の70%を占めている(※3)といわれている染色体異常を胚移植前に調べる「着床前ゲノム検査」を実施しています。
    これら検査に加え、妊娠・出産を子宮内・腟内の菌のバランスから考えたサプリメント「子宮内フローラのためのラクトフェリン」を提供しています。

    ※3 出典:Soler A et al., Cytogenet Genome Res. 2017;152(2):81-89

    今後も、5.5組に1組の日本国内カップルが悩まされている不妊の現状(※4)に向き合い、女性にかかる身体的精神的な負担、また経済的な費用の削減につながるよう日々研究開発に臨んでゆきます。

    ※4厚生労働省「不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック」