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    2022/07/01

    「子宮内フローラ検査」が先進医療として認定

    ~ 保険診療との併用も可能に ~

    ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・臨床実装するVarinos株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 桜庭 喜行、以下Varinos)の「子宮内フローラ検査」が、先進医療として厚生労働省から認定されました。
    先進医療へ参加している医療機関では、3割自己負担の保険診療と本検査を併用できるようになります。

    原則、保険診療と自由診療を併用する混合診療は禁止されています。保険診療中に自由診療を組み合わせると、すべて自由診療とされ、医療費は患者様が全額負担することになります(図1)。しかし、保険診療として認められていなくても先進医療として認定されている医療技術に関しては、併用が認められています。その場合、保険診療には保険が適用され、先進医療のみ全額自己負担で医療を受けることができるようになります(図2)。

    ◆子宮内フローラ検査について
    子宮内フローラ検査は、Varinosが世界で初めて実用化に成功した子宮内の菌環境を調べることができる検査です。子宮内の善玉菌・ラクトバチルスの存在比が妊娠率に影響することがわかっており、不妊治療の過程で不妊の原因を調べる検査の一つとして取り入れている医療機関も多数あります。
    2022年4月、不妊治療の保険適用範囲が拡大され、体外受精や顕微授精などが保険診療になりましたが、子宮内フローラ検査が先進医療と認定されたことで、これらの医療と子宮内フローラ検査を併用しても、保険診療分については3割自己負担のままとなります。

    子宮内フローラ検査を行っている医療機関につきましては、以下よりご確認いただけます。
    なお、該当の医療機関が子宮内フローラ検査を先進医療として申請しているかは、医療機関にご確認ください。
    https://varinos.com/services/flora/

    ◆先進医療とは
    未だ保険診療として認められていない先進的な医療技術等について、安全性・有効性等を確保するための施設基準等を設定し、 保険診療と保険外診療との併用を認め、将来的な保険導入に向けた評価を行う制度です。

    ◆Varinosの「妊娠」と「不妊治療」への取り組み

    既に海外では、ゲノムを活用した様々な生殖医療領域での検査が進んでいます。Varinosは最新のゲノムテクノロジーを応用し、受精卵を受け入れる子宮内の環境を知る「子宮内フローラ検査」と、流産の原因の70%を占めている※1といわれている染色体異常を胚移植前に調べる「着床前ゲノム検査」を実施しています。
    ※1 出典:Soler A et al., Cytogenet Genome Res. 2017;152(2):81-89
    これら検査に加え、妊娠・出産を子宮内・腟内の菌のバランスから考えたサプリメント「子宮内フローラのためのラクトフェリン」を提供しています。

    今後も、5.5組に1組の日本国内カップルが悩まされている不妊の現状※2に向き合い、女性にかかる身体的精神的な負担、また経済的な費用の削減につながるよう日々研究開発に臨んでゆきます。
    ※2厚生労働省「不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック」