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    自分にあったラクトフェリンの選び方は?

    こんにちは。
    子宮内の菌環境を調べる「子宮内フローラ検査」など、ゲノムテクノロジーを応用した検査の開発・提供をしているVarinos(バリノス)です。

    今回は、様々なラクトフェリンが世に出されていて、手軽に購入しやすい反面、一体どれを選べば良いかわからない!といった声にお答えします。

    ラクトフェリンを選ぶ際のポイント

    もちろんご自身の納得されるものを選択していただくことが一番ですので、ここで挙げさせて頂くポイントはあくまでご参考にしていただければ幸いです。
    それでは、いくつかのポイントをご紹介していきます。

    ①腸溶性かどうか?

    ラクトフェリンはどこから吸収されるかご存知でしょうか?
    正解は、ラクトフェリンは小腸にある受容体(ラクトフェリンを受け取ることができる部分)に届き、吸収されることで効果が最大化されます。また、ラクトフェリンの持つ抗菌作用などが腸内の菌環境を整えることで効果に繋がることが期待できます。
    通常私たちが口にするものは、胃で強い胃酸により分解されます。せっかく摂取したラクトフェリンもこの胃酸で壊されてしまい小腸までたどり着くことが難しくなります。

    そのため、ラクトフェリンの効果を最大化する目的で、小腸の受容体までしっかりと届くよう「腸溶性加工」をされた製品が発明されました。
    腸溶錠剤と非腸溶錠剤での効果の違いは、臨床試験により比較検討され、腸溶錠剤の方が、非腸溶錠剤よりも少量で効果が得られる、すなわち「効率よく腸まで届いて吸収され効果が得られる」ことが報告されています。
    せっかくラクトフェリンを摂取するのであれば、吸収するところまで届けたいものです。
    このことは、数多くのラクトフェリンの中から選ぶ際の大きなポイントとなりそうですね。

    ↓腸溶性ラクトフェリンでの臨床試験データに関する詳細はこちら
    https://lacto-ferrin.com/pregnancy.html

    ②安全、安心な製造がされているか?

    「カラダに良いものを摂りたい」、誰しもが願うことかと思います。ラクトフェリンも例外ではありません。ラクトフェリンの体内での吸収率や効果は、その原料となるラクトフェリンの加工精度の違いによって変わってきます。
    原料がどこから来るのか、品質の規格はどうなっているのか、どこにある、どんな工場で製造されているのか、状況は各社様々です。できるだけ安心して摂取することができる製品を選ぶことも重要なポイントですね。
    ただ、なかなか商品のページを見ても詳しくはわからない場合もありますので、国内で製造されているか、製造工場は*GMP(Good Manufacturing Practice)などの工程管理基準をクリアしているか、なども選択の指標になるかと思います。

    ③どんな目的で摂取するのか?

    ラクトフェリンの摂取の目的は様々かと思いますが、その目的にあったものを選ぶこともポイントの一つかもしれません。目的に応じて、どのような臨床試験(ヒトを対象に有効性や安全性を確認するための試験)や、研究に使用されているかも考慮したい部分となります。

    用途別の特許などを取得している場合は、わかりやすいかと思いますが、どのような臨床試験がされたものか?などはなかなか普段の情報から知ることが難しいかと思います。

    そこで、医療機関で取り扱われている、医師が勧めている製品は選択のポイントとしてわかりやすいかと思います。
    背景として、医療機関で取り扱われる製品はなんでも良い、というわけではなく、その製品に関して、どのようなデータがあって、論文や研究発表など信頼できる根拠に基づいて検討されているため、「医療機関から選ばれている」というのは見極める際の一つのポイントと言えます。

    例えば近年妊娠や出産率に影響があることが報告され注目を集めている 「子宮内フローラ(子宮内の菌環境)」のためにラクトフェリンの摂取を考えている場合は、不妊治療専門の病院やクリニックの医師が選択しているものかどうかがポイントとなり得ます。

    ご自身の最適なものを

    様々なネットショップにて購入ができる反面、どれが良いのか迷ってしまう場合も多いラクトフェリン。購入の際に、今回ご紹介いたしましたポイントを頭の片隅においていただき、選択の参考にしていただければ幸いです。

    この記事の監修者

    Varinos株式会社
    創業者 代表取締役CEO
    桜庭 喜行

    埼玉大学大学院で遺伝学を専攻。博士取得後、理化学研究所ゲノム科学総合研究センターでのゲノム関連国家プロジェクトや、米国セントジュード小児病院にて、がん関連遺伝子の基礎研究に携わる。その後、日本に初めて母体血から胎児の染色体異常を調べるNIPTと呼ばれる「新型出生前診断」を導入したほか、医療機関や研究機関に対し、NIPTやPGT-Aと呼ばれる着床前診断などの技術営業を経て、2017年2月にゲノム技術による臨床検査サービスの開発と提供を行うVarinos株式会社を設立。同年、子宮内の細菌を調べる「子宮内フローラ検査」を世界で初めて実用化するなど、生殖医療分野の検査に精通。