妊娠初期とはいつ?症状は?18のチェックリストと注意点
妊娠初期は赤ちゃんの大切な器官が形成される時期です。「絶対感受期」とも言われ、薬や放射線、ウイルスなどの影響も受けやすい時期です。お母さんの体調にも変化が訪れますが、妊娠初期にどのような症状が現れる可能性があるかを知っておかないと風邪かな?と薬を服用し、妊娠がわかってから赤ちゃんへの影響が心配になってしまうということもあるかもしれません。
そこで、妊娠初期にはどのような症状が現れる可能性があるのか、またどのようなことに注意が必要かをご紹介します。
目次
妊娠初期とはいつ?
妊娠初期は、妊娠0週から妊娠13週6日 までの期間を指します。*
この期間は胚(受精卵)が発達し赤ちゃんの初期の器官形成が行われるとても大切な時期です。
*2018 年発行の産科婦人科用語集・用語解説集(改訂第 4 版)より
妊娠週数の数え方
妊娠週数の数え方は少し難しいと感じる方も多いと思います。
最終月経の初日から計算する【月経後胎齢】という方法の場合、妊娠週数の計算方法は以下の通りです。
・最終月経の初日を妊娠0週0日とする
・妊娠0週0日から6日→妊娠0週
妊娠1週0日から6日→妊娠1週 と数えていく
・妊娠0週0日から妊娠3週6日→妊娠1か月
妊娠週数の数え方でポイント
・妊娠0週から3週は妊娠していない時期だが、妊娠週数を計算する上では遡って数える
・妊娠週数は「数え」で、妊娠月数は「満」でカウントする
(=週数が「0週1日」でも、「妊娠0ヵ月」と表現することはない。この場合は妊娠1か月)
妊娠超初期とは?
妊娠初期の中でも、妊娠0週から3週頃までの期間を「妊娠超初期」と呼ぶことがあります。医療・医学の専門用語ではありませんが、妊娠期間について調べると目にする機会があると思います。
ただし、妊娠超初期にあたる妊娠0週~妊娠2週頃までは妊娠もしていません 。妊娠が成立するのは妊娠3週頃からです。(本来ならもうすぐ月経がくるというくらいのタイミングです)
妊娠初期の症状とは?誰にでも現れる2つの症状と個人差がある16の症状
妊娠初期に現れる症状には、個人差があります。その中でも、誰にでも現れる症状と人により症状の有無や強弱が異なる症状があります。
誰にでも 現れる妊娠初期の2つの症状
1.月経が始まらない
月経が始まらないことで、妊娠の可能性に気付く方も多いと思います。月経が規則的な方には、わかりやすい妊娠の兆候と言えます。ただし、月経周期が安定していない方はこの限りではありませんので、別の症状の有無などにも目を向けると良いでしょう。
2.基礎体温の「高温期」が続く
女性の場合、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の影響を受け、体温が変化します。月経期から卵胞期の2週間程度は基礎体温が低い「低温期」、排卵をはさんだ2週間程度は「高温期」となり、0.3℃から0.5℃ほど体温が異なります。
妊娠すると、基礎体温を上げるプロゲステロンの働きが高まるため、そのまま高温期が続きます。2~3週間、高温期が続いた場合、妊娠の可能性が考えられます。
しかし、基礎体温を測っておらず把握していない方や、低温期と高温期がはっきりしない方は、基礎体温により妊娠の可能性を見分けるのは難しいかもしれません。
妊娠を考えている方は普段から基礎体温を記録しておくと良いでしょう。
個人差のある妊娠初期の症状
妊娠初期は、ホルモンバランスの変化などにより様々な症状が現れることがあります。妊娠初期に起こりやすい16の症状をご紹介しますが、個人により症状の有無や症状の強弱は異なります。
1.おりものの変化
妊娠初期は女性ホルモンの分泌が続くことで、おりものの量が増えます。
状態は、粘り気がなくサラサラし、色は乳白色やクリーム色に変化することが多いと言えます。そして、酸っぱいようなニオイが強くなることもあります。
2.少量の出血
受精卵が着床する際に、少量の出血がある場合があります。この出血は「着床出血」と言います。着床出血は1~3日程度で止まることがほとんどです。
3.体のだるさ、眠気
妊娠を継続させる働きのあるプロゲステロンというホルモンの影響で、体のだるさや眠気を感じやすくなります。
眠気は妊娠初期だけではなく、妊娠期間中は感じやすくなる傾向にあります。
4.胸の張り・痛み
子宮の発達を促すエストロゲンが分泌されることで、乳腺組織や乳管が活性化され胸の張りや痛みを感じることがあります。
5.おなかの張り、腹痛、下腹部痛
通常、子宮は鶏卵1つ分ほどの大きさです。妊娠が成立すると、子宮は収縮を繰り返しながら、大きくなっていきます。その過程で、お腹の張りや痛みを感じることがあります。
6.腰痛
妊娠すると女性の体は出産に向けた準備のため、卵巣ホルモンの一種「リラキシン」が分泌されるようになります。リラキシンは骨盤や靱帯(じんたい)を緩めるため、その影響で、腰痛を引き起こすことがあります。
7.頭痛
妊娠すると、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)により血管が拡張され、その影響で頭痛が起きることがあります。
妊娠初期の頭痛は、ズキズキとした脈を打つように痛む片頭痛が多いと言われています。
8.肌トラブル
プロゲステロン(黄体ホルモン)が増えることで、ニキビや吹き出物がでる、あるいは皮膚が乾燥することがあります。
また、プロゲステロンは妊娠を継続させる働きをしますが、メラニンの生成を促す働きもします。そのため、シミやそばかすの原因となるメラニン色素が増えやすくなります。
9.嗅覚の変化
妊娠すると分泌量が増えるエストロゲンはセロトニンの分泌を助けます。そして、セロトニンが増えると匂いに敏感になる、あるいは特定の匂いをかぐと気分が悪くなることがあります。
10.唾液・鼻水の変化
妊娠するとホルモンの影響で自律神経が乱れ、唾液や鼻水の分泌量が増えることがあります。
11.頻尿、便秘
妊娠中期以降の頻尿の原因は、子宮が大きくなることによる膀胱の圧迫が挙げられますが、妊娠初期は、ホルモンの影響で膀胱付近の筋肉が緩むことが原因で、頻尿になることがあります。
また、同様にホルモンの影響で筋力が弱まり、腸が動きにくくなることで便秘になる方もいます。
12.情緒不安定
プロゲステロンの量が増えることでホルモンバランスが乱れ、情緒不安定になることがあります。
▶妊娠初期の情緒不安定は赤ちゃんに悪影響?原因や症状、対処法とは?
13.胃のむかつき
妊娠によるホルモンバランスの変化で、胃のむかつきや吐き気を感じる方がいます。妊娠初期に感じるこれらの症状は、つわり・吐きづわりとも言われます。
14.食の変化
妊娠すると食欲が増減することがあります。また、同じものばかり食べたくなる、あるいは食の好みが変わることもあります。
15.息切れ
妊娠中は、おなかの赤ちゃんに酸素や栄養を運ぶため血液の量が増えます。その結果、お母さんの心臓にかかる負担も大きくなり、息切れを起こすことがあります。
また、プロゲステロンの影響もあり、血液中の二酸化炭素の濃度を敏感に察知するようになることから、二酸化炭素濃度が上がると息苦しく感じ、それが息切れにつながることもあります。
16.めまい・立ちくらみ
ホルモンの変化により自律神経が乱れ、めまいや立ちくらみを起こすことがあります。
また、妊娠中はおなかの赤ちゃんに酸素や栄養を運ぶため血液の量が増え、貧血による、めまいや立ちくらみが起きることもあります。
妊娠初期の症状があったらどうしたらよい?
これらの症状があると、すぐに妊娠しているかを確認したいと思われるでしょうが、妊娠4週頃、つまり月経予定日から1週間ほど経過したタイミングで妊娠検査薬を使われると良いでしょう。
なぜなら、市販されている妊娠検査薬は、妊娠4週目頃から尿に出るhCG(ヒト絨毛ゴナドトロピン)というホルモンを検出し、妊娠の判定を行っているからです。
想像妊娠は妊娠検査薬に反応しない?
想像妊娠は、実際は妊娠していないのに、妊娠した際のような症状が現れることです。妊娠を強く望む場合、あるいは反対に妊娠に強い恐怖感を抱いている場合に現れることが多いといわれています。
ただし、想像妊娠の場合、実際妊娠していないためhCGホルモンは分泌されません。そのため、妊娠検査薬では陰性となります。
妊娠検査薬は確定診断ではない
妊娠初期に妊娠検査薬を使い出た結果は、偽陽性や偽陰性の可能性もあります。妊娠検査薬で陽性の結果が出た場合は、医療機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。
また、妊娠判定が陰性であったとしても、しばらく月経が始まらないあるいは普段とは違う症状が続く場合は医療機関を受診し、妊娠や病気の有無を検査するようにしてください。
医療機関を受診するタイミング
月経予定日を1週間過ぎても月経が来ない場合、まずは市販の妊娠検査薬を使い妊娠の可能性を確認されるのがよいでしょう。そこで、妊娠反応が陽性となった場合、医療機関を受診しましょう。
妊娠5週頃になると、子宮の中に胎嚢という赤ちゃんが入る袋が見え始めます。医療機関を受診するタイミングとして、それよりも早いと胎嚢が見えず、改めて受診することになります。反対に、受診が遅くなると異所性妊娠(子宮外妊娠)などのトラブルの発見が遅れてしまいます。
妊娠初期に意識すると良いことと注意点
妊娠初期は、見た目の変化はさほど感じられなくても、母体には大きな変化が起こっています。そこで、お母さんと赤ちゃんの健康を維持するためにも日常生活で意識したい4つのことと2つの注意点を紹介します。
妊娠初期に意識すると良い4つこと
1. 栄養バランスの取れた食事を意識する
妊娠初期は胎児の発育にとって重要な時期です。お母さんの食べたものが栄養として赤ちゃんに送られます。そのため、妊娠初期からたんぱく質や鉄分、カルシウム、食物繊維など栄養バランスを意識した食事をとるようにしましょう。
2.葉酸の摂取
葉酸は胎児の二分脊椎など神経管閉鎖障害のリスクを減らすことが知られており、妊娠するとサプリメントを活用し積極的に葉酸を摂取する方も多いようです。ただ、葉酸が重要な理由はそれだけではありません。論文などで葉酸がしっかり摂取できていると「流産率が下がる」「産後うつが軽減する」といったこともわかってきています。
葉酸は食べ物から十分な量を摂取するのが難しい栄養素のため、日々の食事に加え、サプリメントから摂取するのが効率的です。
3. 適度な運動
妊娠中の適度な運動は、体重管理や体力維持、ストレス解消に役立ちます。
ただし、激しい運動や体に負荷がかかる運動は控えること、また体調がすぐれないときは無理をせず、体を休めることが大切です。
4. 休息をとる
妊娠初期は、母体に起こる体の変化から、体調不良や疲労感をいつも以上に感じることがあります。その際は、無理をせず、休息をとることを優先させましょう。
妊娠初期の注意点
アルコールやタバコ、過度のカフェイン摂取
アルコール:
気づかずアルコールを少量摂取してしまったという程度であれば、大きな問題はないと言われています。ただし、器官形成期である妊娠初期に、たびたびアルコールを摂取すると顔や脳、心臓の奇形、知的障害、学習障害のリスクが高まると言われています。妊娠に気づいた時点でアルコールの摂取は控えるようにしましょう。
タバコ:
喫煙は、血管を収縮させ血流が悪くなる、またタバコに含まれる一酸化炭素により赤ちゃんへ酸素や栄養の供給がしづらくなります。その影響で、低体重や発育不全につながると考えられています。また、口唇裂や口蓋裂、先天性心疾患など胎児奇形にも影響すると考えられています。
過度のカフェイン摂取:
カフェインを多量摂取すると、流産や死産、低出生体重児のリスクが増加する可能性があります。カフェインは玉露やコーヒー・紅茶に多く含まれるイメージをお持ちの方も多いと思いますが、エナジードリンクやチョコレートなどにも含まれます。カフェインレスのお茶やコーヒーなどを取り入れると無理なくカフェインの量を減らすことができます。
薬の服用
妊娠による体調の変化は、「風邪かな?」「疲れているのかな?」といった体調不良と見分けがつかないこともあります。妊娠の可能性がある少しでも場合は、すぐに薬を服用せず、様子をみる、あるいは医療機関を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。
妊娠初期に薬を服用すると赤ちゃんに影響する?
妊娠初期の中でも、薬による影響がほとんどない時期と影響が大きい時期があります。
妊娠0週から1週:
妊娠が成立する前ですので、基本的に薬による影響はないとお考えいただいて大丈夫です。
妊娠2週から3週:
受精卵はまだ子宮に着床しておらず、お母さん服用した薬の影響は少ないとされています。
妊娠4週から7週:
この時期は、器官形成期といわれ、赤ちゃんの心臓や脳などの原型や神経細胞が形成され、視神経や聴神経なども急速に発達します。
薬の影響も大きい時期です。妊娠に気づいていないこともありますが、妊娠の可能性がある場合は、市販の薬を自己判断で摂取することは控え、また医療機関を受診される際も妊娠の可能性があることを医師に伝えましょう。
妊娠8週~:
赤ちゃんの大切な器官の形成はおわり、末端器官の形成が行われます。薬による影響は低下しますが、手足や目鼻の形成に影響を及ぼす可能性や低体重症を引き起こす可能性があります。
このように、妊娠初期はお母さんの服用した薬の影響が赤ちゃんの器官形成や発育に影響を及ぼす可能性があります。妊娠の可能性がある場合や妊娠期間中は、自己判断での薬の服用は控えるようにしましょう。
妊娠初期の流産。原因は「胎児の染色体異常」や「子宮内の菌環境」
妊娠初期の流産原因としては、胎児の染色体異常や子宮内の菌環境(子宮内フローラ)、ホルモンの異常(甲状腺、黄体ホルモンなど)、子宮の異常(筋腫、形態異常など)、免疫の異常(自己免疫疾患)、生活習慣(喫煙や過度なアルコールなど)などが考えられますが、今回は胎児の染色体異常と子宮内の菌環境(子宮内フローラ)について詳しく説明します。
初期流産の原因のほとんどが胎児の染色体異常
医療機関を受診し、妊娠が確定しても、流産してしまうこともあります。お母さんはご自身で何か赤ちゃんに良くないことをしてしまったのではないかと、ご自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、妊娠初期の流産原因は多くが胎児の染色体異常(遺伝子異常)です。
胚(受精卵)の染色体の数に異常があると、着床しない、あるいは着床しても高い確率で流産してしまうことがわかっています。
染色体の数の異常に関しては、以下の様なパターンがあります。
異数性:
染色体は通常2本1セットのところ、一部が1本(モノソミー)、3本(トリソミー)となっている場合。モノソミーの場合、多くは臨床的妊娠が認められる以前に消失していると考えられている。
片親性ダイソミー:
染色体もしくは染色体の一部のコピーを片方の親からのみ2つ受け継いだ状態。多くの場合、子どもの健康や発育には影響を与えないが、発達の遅れ、知的障害、その他の健康問題につながる可能性もある。
倍数性異常:
本来、染色体は23本が2セット、合計46本(2倍体)で構成されるが、3セット以上をもつ状態。3倍体(染色体数69本)や4倍体(染色体数92本)などがある。自然流産することが多い。
▶胚(受精卵)の染色体異常を調べる着床前ゲノム検査(PGT-A)ってどんな検査?
子宮内の悪玉菌が流産の原因になることも
子宮内フローラとは、子宮内の菌環境のことです。子宮内は乳酸菌の一種であるラクトバチルス菌が90%以上いる環境が良いとされています。子宮内にラクトバチルスが90%以上いる群と90%未満の群で妊娠率や生児獲得率を調べた研究(下図)では、有意な差があることがわかり、子宮内の菌環境の重要性が認知されるようになってきています。
ラクトバチルス菌の割合が少ないとなぜ良くないのか?
子宮内におけるラクトバチルス菌の割合が少ないということは、その他の悪玉菌や日和見菌の割合が多いということになります。
悪玉菌の割合が多いと
・免疫細胞が活性化され、胚(受精卵)も異物として攻撃されてしまう
⇒着床不全
・悪玉菌自体が胚(受精卵)に影響を及ぼす
⇒流早産
といったことにつながる可能性があります。
ラクトバチルスの占有率や悪玉菌の有無と流早産に関する研究
不育症患者様(2回以上の流死産を経験された方)で染色体異常のない方を対象に子宮内フローラ検査を行い、その後の転帰を追った研究があります。その研究では、以下の2つについて示されています。
① 切迫早産となった方を最終的に早産となった群と正期産だった群に分けて調べたところ
・最終的に、早産になった群では、悪玉菌・ウレアプラズマが多かった
・最終的に、正期産だった群のほうが善玉菌・ラクトバチルスの量が多い
ことがわかりました。
② 生まれた群と流産で生存できなかった群に分けて調べたところ
・流産で生存できなかった群では悪玉菌・ウレアプラズマが多く検出された
・生まれた群では善玉菌・ラクトバチルスが多かった
ことがわかりました。
出典:「Uterine endometrium microbiota and pregnancy outcome in women with recurrent pregnancy loss」
「ウレアプラズマ」は、性感染症の一つで、悪玉菌として知られています。これらの菌は子宮内フローラ検査という子宮内の菌環境を調べる検査で検出することができ、検査結果に基づき医師が治療を行うと多くの場合、改善できることもわかってきています。
着床・妊娠できても繰り返し流産してしまうという方は、子宮内の菌環境が原因の可能性もあります。
▶妊娠率や出産率にも関係する子宮内フローラを調べる検査とは?
妊娠初期に関するまとめ
今回は妊娠初期とはいつのことなのか?またどのような症状が現れる可能性があるのか、妊娠初期に気を付けたいことなどについてご紹介しました。
・妊娠初期とは、妊娠0週から妊娠13週6日までの期間を指し、この期間は胚(受精卵)が発達し赤ちゃんの初期の器官形成が行われるとても大切な時期。
・妊娠初期の症状としてわかりやすいのは、「月経が始まらない」「基礎体温の高温期が続く」。そのほかに、おりものの変化、少量の出血などいくつか代表的な症状があるが、症状の有無や程度には個人差がある。
・妊娠初期は、お母さんのためにも赤ちゃんのためにも、バランス良く栄養を摂ることや葉酸の摂取、適度な運動や休息を摂ることを意識すると良い。
・妊娠初期は、赤ちゃんへの影響を考え、アルコールやタバコ、過度のカフェイン摂取は控える。また薬の服用に関しても、妊娠の可能性がある場合や妊娠中は自己判断での摂取を控える。
・妊娠初期の流産の原因は、ほとんどが染色体異常(遺伝子異常)だが、子宮内フローラ(子宮内の菌環境)によるものもある。子宮内フローラ検査で妊娠や妊娠継続に影響を及ぼす悪玉菌が検出された場合、治療を行うことで多くの場合、改善できることがわかってきている。
この記事の監修者
医療法人社団 俵IVFクリニック
俵 史子 理事長/院長
浜松医科大学 医学部卒業
平成15年~ 豊成会竹内病院 トヨタ不妊センター
平成19年 9月 俵史子IVFクリニック 院長
現在 医療法人社団 俵IVFクリニック 理事長/院長
[専門医・指導医]
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 指導医
日本生殖医学会 生殖医療専門医 指導医
日本臨床遺伝専門医
[役職]
国立大学法人浜松医科大学 臨床教授・非常勤講師
日本受精着床学会 評議員